表層改良ってなに?

地盤ブログ

表層改良とは

セメント系固化材(粉体)と土を混ぜて地盤を固める工法になります。

基礎下全面と余掘りを含めて建物より大きく改良することが多いです。

改良の深度は2.0m程度までが一般的で、それ以上の深さも施工可能ですが、あまり推奨はされていません。

表層部分だけが軟弱な場合に施工される工法で比較的安価に施工が可能です。
また、部分的に地盤が弱いところだけを改良したりします。

施工日数は、敷地条件、施工深度などで変わりますが、1日の施工目安は5t~10t程度まぜる事ができます。

土とセメントを混ぜた後、完全に固化する前に、建物の基礎床のレベルに合わせて改良した土をスキ取ります。

工事費用は、施工深度によりますが広さ30坪~50坪程度の工事であれば50万~120万円程度になるかと思われます。
プラス建築会社の管理費用がかかってきます。

施工はユンボだけ

施工は単純なので、ユンボ(バックホー、ショベルカーなど)さえ現地に入れば施工は可能です。

あとはひたすら混ぜて、転圧して固めるだけです。

六価クロムは出やすい

セメントを生成すると六価クロムが出現します。

作られた段階では微量ため問題はないのですが、土との化学反応により基準値を超えるとがあります。
どうしても、気になるようであれば事前に調査をする必要があるります。
一般住宅の場合は、費用が掛かるため事前調査をすることはあまりないです。

表層改良は粉体での施工がほとんどのため、柱状改良の施工よりも基準値を超える恐れがあります。

経験上、腐植土を改良する場合は注意が必要だと思われます。
事前調査を行い、確認することが良いと思われます。
気になるようであれば、施工方法の変更が望ましいと思われます。

施工のデメリット

粉体を混ぜて施工するためセメントの粉が大きく舞うため近隣への配慮が必要になります
洗濯物を外出さないようお願いすることや、車の養生シートなどの対策が必要になります。

住宅街での施工の場合は、テフロン加工された低粉塵タイプを使用したりしますが、材料としては高価なものになります。

地下水が浅い深度で施工する場合は、改良時にセメントが薄まり材料の追加が必要になる場合があります。


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